大切なのはあなたのケミカル感 大切なのはあなたのケミカル感

NC社員の「ケミカルエピソード」

体操のお兄さん、
鉄鋼業界へ180度の大転身!?
モットーは自分で考えて行動すること

久我卓司の化学反応

久我卓司
久我卓司
(株)ショットサービス 浦安第二工場 主任
20代から60代の幅広い年齢層のメンバーを束ねる熱きリーダー。主任として現場を任されたのはまだ間もないが、長年ともに汗を流して働いてきた社員からの信頼も厚い。主にビルの骨組みとなる建材を扱い、最新鋭のショットブラスト機で表面処理、塗装などを請け負う現場を取り仕切る。休日はもっぱら子どもたちと外出しているという子煩悩な父親でもある。

実は元体操の先生、転職で気さくに話せる先輩に巡り会えた。

彼は、前職で子どもたちに体操を教えていた幼稚園の先生。本人曰く、保護者対応も含め女性中心の職場だったため、日ごろから気を使うことが多く気苦労が絶えなかったという。人には向き不向きがあると実感し、ショットサービスで働いていた小中学校の同級生から誘いを受けて転職。気さくに話せる先輩たちに巡り会い、働けば働くほど居心地の良さを感じていった。今は、仕事が終われば上司や同僚、部下たちと食事に行ったり飲みに行ったりと良好な人間関係を築き上げて気持ちよく働いている。

“指示待ち人間”の若手を叱咤激励!過去の自分を戒めに

現場を仕切る主任となって、若手社員からの意見にしっかり耳を傾けるようにしているという。「僕は何をやればいいですか?」と自分の意見を持たず指示待ちしている若手社員を見つけると、すかさず「自分の頭で考えろ!」と叱咤激励。ときには強い口調になることもあるので、若手社員からは「普段は優しいけど、ちょっと怖いところもあるかも」という声もちらほら。しかし、それは彼自身がかつては指示待ち社員だったから。後々苦労した経験から若手社員に同じ思いをしてほしくないと憂いてのことだ。

以前、主任だった上司が家庭の事情で急に辞める事態が起きたときのこと。その主任は彼にとって兄貴分のような存在だったという。分からないときは聞けばすぐに教えてくれた主任に全て頼り切っていたこともあり、主任が急に職場を去ったときは彼も含めて現場の社員たちは何をどのように取り組んでいけばいいのか、しばらく途方に暮れたのだと。これをきっかけに、彼は上司に依存し指示待ち社員だったことを猛省。分からないからといってすぐに周りに聞くのではなく、自分で一から考えて仕事を取り組む姿勢が大切だと身をもって感じたという。これから入ってくる若手社員に対しても、まずは自分で考えて、失敗してもいいからトライしてほしいとのことだ。

浦安第二工場では、現場のリーダーを務めるだけではなく、作業ラインで主に「取り」などを担当。「送り」の担当者が作業ラインに流した鋼材を、錆が取れているか、数やサイズが合っているかどうかなど最終チェックする「取り」という重要な役割を担っている。彼は基本的にはクライアントと直に接することはないのだが、「いつもきれいに処理してくれて、ありがとう」「他は(きれいに)やってくれないから頼りにしている」などとクライアントの声をたびたび、営業担当者から告げられるのだと。こうしたクライアントのお褒めの言葉こそ、彼はやりがいを感じ、仕事の原動力となっている。